『ポジショニング理論は、マーケティング界に革命を起こし、活気にあふれた魅力あるものにしてくれた。それだけではない。本書を読めば、この理論が今もなお、「企業やブランドが市場で真の独自性を確立し、その地位を維持するための強力なツール」として威力を発揮していることがわかるだろう。』(フィリップ・コトラー)
ポジショニング戦略[新版]
アル・ライズ,ジャック・トラウト

■内容紹介(amazonより)
消費者の「頭の中」を制する者が、ビジネスを制する。情報社会の中で「売れる商品」になる、発想と秘訣あり!豊富な実例をもとに、戦略の立て方と実践法を説いた名著。世界中で30年間読み継がれる、マーケターのバイブル。
■目次
今も威力を発揮する革命的コンセプト-フィリップ・コトラー
序 マーケティング界を一変させた「新ルール」
01 ポジショニングとは何か?
02 頭脳は集中砲火を浴びている
03 頭の中に忍びこむ
04 「小さなはしご」を見逃すな
05 そこからでは、目的地にたどり着けない
06 業界リーダーになる必勝パターン
07 追いかける側の「勝ち方」とは?
08 ライバルのポジションを崩せ!
09 「ネーミング・パワー」をこの手に
10 「イニシャル」にご用心
11 「ただ乗り」は失敗の元
12 ライン拡大は企業を弱体化させる
13 ライン拡大で成功するための条件
14 「自社」をポジショニングする方法
15 「国」を売り出す際のポイント
16 無名の島を一大観光地にする
17 ポジショニングでヒット商品に変身
18 サービス業の「正しい」戦略
19 地方銀行でも大手都市銀行に勝てる
20 ライバルの弱点は「的確に」突け
21 「オーソリティのお墨付」を利用する
22 ポジショニングは教会をも変える
23 自分のキャリアアップに応用できること
24 戦略開始前に「六つの自問」を
25 まとめ-ポジショニングで勝利する十二の決め手
■mmmの書評
笑われてもしょうがない。ええ、今さら読みました。
でも読んでよかった。もちろん勉強になったし、
なにより読んでて楽しかった。…な一冊です。
マーケティングにおける30年前の革新的コンセプト、「ポジショニング」。そんな化石みたいな理論読んでどうすんの?俺ら別にマーケティング史学びたいわけじゃねーし。と、思うなかれ。「革新的」の形容は伊達ではなく、その後のマーケティング理論の数々はこの派生品に過ぎないそうな。
たとえるなら音楽におけるビートルズってところ? もしそれが登場しなかったら、その後のあらゆるものが今とは違うかたちになっていたかもしれない、という存在。マーケティングの歴史における転換点であり、現在なお続いている時代の起点。
…というのがこの理論のポジションです。そう、以来30年読み継がれる本書そのものが、本書の基本テーマの正しさを証明していると言えます。
その基本テーマとはすなわち
「消費者の頭の中に一番最初に入り込んだもの=ポジションを築いたものが圧倒的な優位性を手に入れる」。
では、消費者の頭の中にポジショニングするために必要な考え方とは? あるいはすでに別の企業がナンバーワンの地位を築いている市場で自社のポジショニングを達成するための考え方とは? ポジショニング理論を考えない「時代遅れの企業」が陥る落とし穴とは?
それらについての理論と手法が、豊富な事例で説明されます。この事例がまたおもしろい。「消費者の頭の中」を考えるこの理論は、マーケティングであると同時にコミュニケーション理論なので、プロモーション、つまり「何をどう訴えるか」に軸足が置かれます。
どの企業のどの商品がどんなコンセプトのどんなメッセージで、つまりどんな広告で成功あるいは失敗したのか、の事例の数々は、経営や商品開発はもちろんですが、広告の仕事、特に企画やコピーつくってる人間には、実践例としても十分な内容です。
事例は30年前のアメリカ企業のものですが、現代日本の事例に当てはめてもおもしろいです。どうして任天堂Wiiがひとり勝ちしてプレステ3やXboxが鳴かず飛ばずなのかとか、どうしてauが失速してSoftbankがこんだけ伸びたのか、とか、すとんと腑に落ちるはず。
もちろん、経営者でも広告屋でない人にも、ポジショニングは有効活用できます。25章「自分のキャリアアップに応用できること」を読むべし。場合によっては名前を変えろとか「できるか!」ってちょっと現実的じゃないことも書いてありますが、周囲の人間の頭の中に「自分をポジショニングできるか? どんな人間としてなら?」と問いかける姿勢はすべてのビジネスマンに使える視点だろうと思います
これを読んで自分の会社や自分のスタンスが時代遅れだと気づいたら要注意。かつて革新的だったこのコンセプトは今やとってもオーソドックスなものになっているわけで、実際はもっとずっと遅れているのかもしれません。さあどうぞ、致命傷になる前に。
ポジショニング戦略[新版]
アル・ライズ,ジャック・トラウト
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基本を知れってことですよね、結局。
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